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家庭教師ヒットマンREBORN!の本誌アニメラジオ の感想と、雑記と。 山本と雲雀の妄想文があります。同人BL要素含みますので苦手な方は、Uターンでお願いします。
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 中学生やまひば。と、言い張る!

 勢いのまま書いたから、解りにくい話です。

 文才を、誰かワタスに!
 

 

 

 僕は、ソファの上で膝を抱えていた。

 この状態で随分長い間、じっとしていると思う。でも、それは気のせいだ。

 壁の時計に目を向けても、たった5分程しか経っていない。つまり、僕が

目覚めてから5分、という事だ。

 僕の城である、応接室。主人である僕が起きだしたというのに、ここには

まだ寝息が響いている。

 ここには、いつからか侵入者が居て、そいつがまだ眠っているのだ。


 射しこむ夕日に、部屋全体が朱に染まっていた。日暮れが遅いこの季節。

もうとっくに、最終下校時間は過ぎた。それ以前に、大半の生徒が『登校日』

と定められた日にしか顔を出さない期間である。

 この学校には。この部屋には。

 もう僕らしか居ない、事実。

 
 僕は、ゆっくりとソファの上を移動する。小さく軋む音が、やけに大きい。

 床に長い脚を投げ出して、座面を枕にするという器用な寝方で、熟睡して

いるそいつを見下ろす。シャツも肌も朱色だ。あどけない寝顔が、陰影を刻

んでいて、無性にそれに触れたくなった。

 らしくない、自覚はある。でも、止めるつもりは、ない。

 今日の僕は、少しオカシイ。

 記憶にある触れかたを真似てみる。髪に触れ、それを頬に滑らせる。汗の

べたついた感触はない。それどころか、冷たいと感じた。空調で冷えたのか、

僕の手が温かいのか。良く解らない。

「……ん……」

 ゆっくり撫で擦っているうちに、僕は、またオカシクナッタ。

 そいつが気持ち良さそうにしているのが、悪い。僕はそいつから、手を離した。

 批難するような小さな音は無視に決まっている。


 僕は獣みたいに四つん這いになって、眼下の顔を見下ろした。健やかな寝息

が僕に触れるまで、ぐっと伸ばした腕を曲げる。

 触れた唇の感触は奇妙だった。交差と言えば解りやすいのか。僕がそいつの

殆ど真横から重ねているのだから、いつもと同じな訳はない。

 数度、重ねてみる。違和感からほんの少し開いた唇に、舌を忍ばせた。

 渇いていた表皮と違い、中はとても熱い。奥へと進めるうちに僕は、逆上せる

んじゃないか、と本気で思った。

「……んぅ……んっ・・・・・・」

 無抵抗だったそいつに、意思が加わり始める。嫌がって顔を逸らそうとする。

僕はどうにか、そいつの頭を抱え込んで、キスを続行した。

 いつも、好き勝手にされる。今日は逆に、僕が好き勝手をする。その状況に、

従順に興奮した。

 息が苦しくなって、離す。いつもそうされるタイミングを、僕はすっかり覚えてい

て荒い息を吐きだしていた。

「……な、にしてんの?」

 同じような息の下、塞いでいた唇が明確な言葉を刻んだ。まだ、駄目。

「黙れ」

 反射的に言い放って、もう1度、塞ぐ。

 舌を送り込めば迎えられ、絡まり、擦り上げ、また絡む。

 ぴちゃぴちゃ、鳴る水音。鼻から抜ける、そいつの声。2人分の、熱い吐息。

 執拗に口腔内を弄って、離れる。僕らの間で、朱色の糸がぷつり、と切れた。

「……すっげ……」

 間近で見た薄い茶は、とろりと溶けて行きそうだった。ぼんやりと、僕を見ていた

そいつが、ふ、と笑う。

「……ヒバリ。エロいかお、してる」

「キミの方が、ね」

 ゆるゆると伸びて来た腕が僕の頭を引き寄せるのに、僕は抗った。切なげに、そ

いつの眉尻が下がる。それを見届けて、僕はなんだか気分がいい。

「……もう終わり?」

 問われて、首を振った。勿論、横に。僕は黙って、ソファから降りた。

 そいつも僕の動きを追うように、上体を起こす。僕は無造作にその腿辺りを跨ぎ、

膝立ちになった。余韻がくすぶって、ふわふわとする思考のまま、呟く。

「こっちの方が良い」

 きょとん、と僕を見上げていたそいつが、ぎょっとした。ついで、赤面する。

 何、その反応。

「ど、どしたの、ヒバリちゃん?今日はやけに」

「いやなの」

 最後まで言わせず、問う。余計な問答なんか、僕は欲しくない。

「そんな事、あるわけないのな」

 思いがけず、真摯な顔で返されて、満たされる。

 僕に伸ばされ引き寄せる腕を、僕は望んで受け入れる。

「ヒバリ、好き」

 耳朶に直接吹きこまれた囁きに、僕はゆるりと口角を上げた。




理由なんて、ないよ。

  僕がキミを欲しがって、何が悪い。




 

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