家庭教師ヒットマンＲＥＢＯＲＮ！の本誌アニメラジオ
の感想と、雑記と。
山本と雲雀の妄想文があります。同人ＢＬ要素含みますので苦手な方は、Ｕターンでお願いします。
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傷バン２。
何処に行きたいんだい。この話。。。
傷口にバンソーコー ２
応接室に行かなくなって、５日目の朝。
校内放送で、ツナ、獄寺、俺の３人は応接室に呼び出された。予鈴５分前だった
が今すぐ来いとの事で、教師と生徒の憐れむような視線に見送られ、俺たちは教
室を出た。
「雲雀さん、何の用なんだろうね？」
廊下を歩きながら、蒼褪めた様子でツナがポツリを零す。獄寺はまるで行く気が
無かったが、ツナに説き伏せられ渋々同行してる。
「どうせ、碌なこっちゃないですよ。１０代目は俺が守りますからっ」
「咬み殺されるの確定なのぉ？」
答えた獄寺が息まくのに、ツナが悲鳴を上げる。次いで、俺を振り返った。怯えな
んかどこかに捨てたみたいに、気遣うような色が見え隠れする。何か言いたげに口
を薄く開いた。でも、結局閉ざされた。
応接室通いをパタリと止めた俺の小さな変化をツナは見逃さなかった。でも尋ねて
来たりはしない。ツナの凄い所だ。
何も言わない俺が悪いんだけど、上手く誤魔化せる自信がないし、こればっかりは
例えツナでも本当の事は言えない。言ったところで、ツナは何ひとつ変わったりしない
んだろうけど、誰かに話したら、きっとヒバリにも言わずに居られなくなる。
だから、平気になるまで見逃してくれな。
「大丈夫だぜ」
「……うん」
笑い掛けると、控えめにツナも笑った。
＊＊＊＊
「あ、れ？」
応接室に許可を得て入った直後、ツナが目を小首を傾げた。まさに俺達に共通
した、素直な感想である。俺は、密かに安心もしたけど。
久しぶりなんて思える程、日は経ってない応接室には、ヒバリの姿はなかった。
空席の執務机の傍ら、副委員長の草壁さんが姿勢正しく立っているだけだ。
「呼び出しといて、本人居ないのかよ？」
「獄寺くん。……あの、ヒバリさんは？」
苛立ちを露わに獄寺が問うのを制し、恐る恐ると言った感じでツナが問うた。草壁
さんは、黙ったまま。不審を感じた俺達は顔を見合わせた。そんな俺達にソファに掛
ける様に勧め、それぞれが腰を落ち着けたことを見計らって、草壁さんは重々しく口
を開いた。
「委員長は、４日程前から並中、自宅はおろか、並盛にすら居ない。総動員して捜索
に当たっているが今の所、手掛かりは掴めていない」
そんな仰々しい素振りは、学校でも街でも目にした覚えはない。いや、そんな事じゃ
なくて、今、草壁さんは何と言った？
何を言われたのか、良く分からない。並盛にすら居ないって、それはつまり。
「行方不明ってことか？」
俺が思案している間に獄寺がさらり、と口に出した。俄かに緊張感を帯びているよう
に感じた。普段ヒバリを煙たがってる獄寺を考えると、意外。草壁さんは、深く深く頷く。
ツナが顔色を変えた。少し躊躇い、思い直したように口を開く。
「黒曜の時みたいな事はないんですか？誰かを制裁しに行った、とか？そういうのなら
ヒバリさん、日常として在るんじゃ？」
「確かに、こういう事は初めてではない。今回も見回りに行かれたのは、俺が確認して
いる。だから１日２日ならと思っていたのだが、連絡を入れても全く繋がらん状態が長
すぎる」
「……姿を見かけた奴とか、居ねぇのかよ？」
ぶっきら棒に獄寺が問いかける。あまり良い情報ではないと、草壁さんの表情の曇
り具合で判明したが、俺は聞き逃すまいと聴覚に神経を集中させていた。
「商店街のゲームセンターで制裁を受けた人間が居た。発見されたのは路地でな。発
見者が救急車を呼んで入院していたが、４日前だ」
「あとは？」
「不明だ」
それら全てが示すことは。
「ヒバリは、本当に消えちまったってことですね？」
俺が漸く発した問いに、草壁さんが力なく、「ああ」と言った。
（出る目は１なのに、唐突に振り出しに戻れ）
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