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家庭教師ヒットマンREBORN!の本誌アニメラジオ の感想と、雑記と。 山本と雲雀の妄想文があります。同人BL要素含みますので苦手な方は、Uターンでお願いします。
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受×受
どっちも受けだけど、好きになっちゃった。
山本はヒバリに抱かれたいけど、ヒバリは抱かれる側しかやらない人。なんで、ヒバリに
だけ攻めな山本。(葛藤の末、ヒバリと一緒に居るためならと。)
抱かれる対象にはなるけど、抱く対象にはならない。一応気にしているので浮気は流して
いるヒバリ。(抱くわけじゃないなら、まあいいか、みたいな。)
ヒバヤマで、エロ、と思ってたらこうなった。エロくもないけど。

山ヒバ山、ですかね。










 首筋に、それを見つけた。消えかけていたけれど、やけに目を惹いた。

「……キミは、平気なんだね」

 ぺたり、と床に座り込んでソファの座面に凭れ、テレビを見ていた山本が振り返
り、不思議そうに僕を見た。丁度、僕の腹の位置に山本の頭がある。2人掛けのソ
ファはいつも僕が横になって占拠してしまうから、山本は自然とそこを定位地にし
てしまったのだ。

「どゆこと?」
「それ……」

 顎で指し示すと、それを追った山本の首が垂れた。見えるだろうか。その、消え
かけの小さな痕が。

「……無理だ。見えねぇ。何があるんだ、ヒバリ?」
「……痕」

 お手上げ状態だった山本の顔が、強張った。別に罪悪感なんて感じなくていい
のに、馬鹿正直な男だ。

「そんな顔するんじゃないよ。責めてるわけじゃない。ただ、付けられても平気なん
だと思っただけだから」

 僕は、誰にも許したことがない。それは、山本も例外ではなく。

「そっか。アンタ嫌いだもんな。でも、今まで気付かなかったぜ。フラフラ本部に出
入りしてたと思うと、超はずくね?」
「そう思うなら、自分の身体くらい鏡で見なよ」
「俺そんなナルシストじゃねぇよ。ヒバリは、確認したりすんの?」
「信用できないからね」
「ひっでぇ。俺は、約束破ったりしねぇのに!って、何してんの?」

 台詞ほど本気ではない。カラカラ笑って言った山本が襟を摘まんで引っ張る僕の
手を抑えにかかった。僕は無視して、引っ張る。痕は、もうひとつあった。首か肩か。
微妙な位置に。

「もう一つあるよ」
「マジで?って、何で引っ張るの?ボタン飛ぶし、苦しいって」

 第一第二ボタンまで外されたシャツは思いの外、山本の肌を露出させなかった。
何となく不満になって、口の端を下げる。

「ボタン外してよ」
「何の為にっ?」
「キミが無頓着すぎるから、僕が確認してあげるんだよ」

 山本が唖然とした。僕の言葉をどう理解したのかは、知らない。しかし、僕のこれ
からの行動に、動きを止めた山本は好都合だった。身を起こしボタンに手を伸ばし
た。

 

「……これは、ちょっと酷くね?」

 ごろり、と床に転がされた山本が小さく呻いた。僕は山本の腹に乗り上げ、無防
備に晒された案外白い胸元を見下ろす。ずっと、抱き合うのは暗くした寝室だった
から(でないと、僕は許さなかった)、マジマジと見るのは初めてだ。

「邪魔するのが悪い。それに、キミこれ好きだろう?」
「アンタが、だろ?つーか、したいならこれ解いてくれよ。んで、ベット行こう」

 ネクタイできつくきつく縛られた両手首を、眼前に伸ばしてくる。はた、と我に返った
山本は当然のように僕の行動を阻止しようとしたので、僕がやった。「こんな時だけ
器用になるなよ」とは山本の言い分だが、出来たんだから僕は不器用じゃない。
 それは良いとして、結構そそるものなんだ。拘束って。されてる人間からは想像も
出来ない構図だから、かな。勿論、僕はしないけど。

「今日は駄目。キミはそのまま。どうしても嫌なら、千切れば?」
「?一体、どういうつもり、っ」

 するり、と意味深に脇腹を撫でると、山本が息を呑んだ。僕の中に居る時の表情に
似ている。ゾクゾク、した。

「……あの、ヒバリさん?」
「そういう気分なんだ。今日は、僕が上」

 ゆっくりと山本の目が見開かれた。その薄い彩の中に、困惑と期待とが綯い交ぜに
なりぐるぐると渦を巻くのを、僕は間近で捉えていた。


 深く深く、もっと奥へと舌を伸ばした。山本の口端から、飲み下しきれない唾液が溢
れて、べたべたになっても僕は咥内を犯すのを止めなかった。
 何だか、胸の内がドロドロしている。それは、僕の下で、僕の知っている顔と似て非
なる表情を浮かべる山本を見ると、酷くなった。

「……っくるし、って、ヒバリっ」

 合間に、山本が洩らす。自由にならない両手が僕の胸を押している。僕は仕方なく、
山本を解放した。どちらからも荒い息が漏れ、互いの唇を更に湿らせる。とろり、とした
山本の目もとに生理的な涙が浮かんで、伝い落ちたそれが米神に消えた。
 見たこと無い。僕を抱く時に、そんなふうになったことないよね。主導権云々のことも考
えず僕はムッとしていた。

「……いつも、そんな顔してるの」
「……なんの、事だ、よ?アンタ、おかしいぜ?」
「嬉しいくせに」
「いや、まあ、そうなんだけど」

 隠さない。今更、隠す事じゃない。でも困ったふうな、曖昧な返事をした。

「だったら、好きにさせなよ」

 首筋に舌を這わせた。山本の反応は顕著だ。弱いところだったらしい。僕も大概首筋は
駄目だけど、人の事言えないじゃない。
 ふと、目についた。薄い痕。これを付けた何処ぞの誰かは、僕よりも先にそれを知ってい
たんだ。そう思うと、やけに腹立たしく思えるそれを、僕はしつこいぐらいに舐め上げた。

「……ヒバリ、くすぐってぇ」
「くすぐったいだけ?」
「っ、」

 吸いついた。キスマークなんて付けたことないけど、上手くいった。

「今、付けたろ?折角消えかけてたのに。自分だけズリィ」
「大丈夫。これだけじゃ、済まさないから」
「んん?」

 僕を好きだと云い、山本は僕を抱いた。山本は僕を抱く。でも、僕は山本を抱いたことな
んて無い。抱きたいと、思った事もない。代わりに満たされない何かを埋める為に他の誰
かに抱かれる山本を、1度だって責めたことはない。
 互いに抱かれ慣れ過ぎていた僕らの関係は、歪にしか出来上がらなかった。
 それでも良いと思えたのは、さっきまで。

「っつ!痛ぇ!イテェよ、ヒバリ!」
「お仕置きだよ」
「はぁ!?」

 見事に歯形のついた首筋に、また舌を這わす。丁寧に丁寧に。
 山本は、さすがに怯んだのか。僕の動向が気になって、びくびくしている。無意識に嗜虐
心まで煽らないで欲しいんだけど。
 でも、今回は初めてだからね。優しく、ヨクしてあげる。

「わけわかんねぇって」
「何云ってるの、もの凄く分かりやすいだろ?」

 これから、こんなの付けて帰って来てみろ。咬み殺すよ。

 脅しめかして言ったのに、山本はこれ以上ないくらい嬉しそうに、笑った。


 (ッ、キツイッ……もげる。もっと力抜いてよっ)
 (待っ、ってって……アンタ動くの、早い、から!俺、……もっ、と、優しい、だろっ)
 (……待てる、わけないでしょ?自分がどんな顔してるか、分かってる、の?)

 

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